- アリG
GGインタビューVOL.003

三重県の風光明媚な場所で黒にんにくを生産する「げんきカンパニー」。
最近では国民の知名度も高くなってきた黒にんにく。その歴史と未来を語る彼が次に仕掛けるガーリックプロダクツとは――。(取材:おってぃーG/撮影・文:アリG)
(文中敬称略)
黒にんにくとの初期衝動が自分を突き動かす

おってぃーG(左)とげんきカンパニー社長(右)
おってぃーG(以下おってぃー)「本日は日中のお忙しい時にお時間を作っていただきありがとうございます。」
げんきカンパニー社長(以下Mr.GENKI)「こちらこそ三重県までご訪問いただきありがとうございます。」
おってぃー「先日は第2回ゴッドガーリックファンミーティングにご参加いただきありがとうございました。」
Mr.GENKI「こちらこそ楽しませてもらいました。」
おってぃー「しかも後日、我々のところに黒にんにく商品をたくさん届けていただき感謝申し上げます。」
Mr.GENKI「ぜひ黒にんにくの衝撃を味わってほしかったので。どうでしたか?」
おってぃー「にんにくというよりはもうフルーツ。例えるならプルーンのような味わいに舌にねっとりとまとわりつくような重厚な食感で本当にびっくりしました。」
Mr.GENKI「ありがとうございます。」
おってぃー「それでは本日は黒にんにくについていろいろとご質問させていただきたいと思います。」
にんにくで持続的雇用を生み出す

おってぃー「まず最初の質問ですが、げんきカンパニーの名前の由来を教えてもらえますか?」
Mr.GENKI「にんにくで働く人の元気を創出したかった。元気で働けたうえでできた黒にんにくを食べてもらいたい。そして、黒にんにくを食べた人も元気になってもらいたい。そんな気持ちを込めてこの会社名にしました。」
おってぃー「素敵な理由ですね。」
Mr.GENKI「地元の雇用創出だけでなく、障碍者雇用も行っておりますのであらゆる人に元気な労働の機会を提供しています。」
おってぃー「素晴らしい理念だと思います。Mr.GENKIのにんにくとの初期衝動を教えてもらえますか?」
Mr.GENKI「にんにくといえば白色の一般的なにんにくしか知りませんでした。ある時、黒い色のにんにくがあるぞということが分かった。それで黒にんにくを口に入れた瞬間に世界が変わったんです。あまりのおいしさの衝撃で会社をやめていました。」
おってぃー「おいしすぎてやめたんですか?!」
Mr.GENKI「自分もこの黒にんにくを作りたい。という思いですぐに黒にんにくの本場の三重県に移住しました。」
おってぃー「すごい行動力ですね。」
黒にんにくファーストブームは10年前

おってぃー「黒にんにく自体の歴史は古いんですか?」
Mr.GENKI「歴史は非常に浅く商業的には16年くらいしか経っていません。」
おってぃー「そうなんですね?最近では広く認知されている黒にんにくですが、以前に黒にんにくブームがあったように思いますが?」
Mr.GENKI「第一次ブームがちょうど10年前にありました。ハウスのウコンの力が流行り、その時に発売された黒にんにくの力というもので黒にんにくが全国に認知されました。」
おってぃー「それを地元で生産したいと思ったんですね。三重県産のにんにくを使用しているのですか?」
Mr.GENKI「三重県産のにんにくもあるのですが生産量が少なく、黒にんにくの生産量からいくと圧倒的に足りないので青森県産のにんにくを使用しています。」にんにく料理とエチケットマナーの戦い
年齢層による黒にんにくアプローチの違い

おってぃー「黒にんにくというと健康というイメージがありますがターゲット層は比較的高めになるのでしょうか?」
Mr.GENKI「本当であれば10代20代にも食べてほしいんですが、現実的な話しとしてコストがかかる生産物ですのでお金がかかる食べ物であるのは事実です。ただ実際問題は価格のことよりもにんにく自体に対する「臭い」というイメージが強いですね。」
おってぃー「しかし昨今の黒にんにくブームでそのハードルもかなり下がったんでではないですか?」
Mr.GENKI「確かに若いかたにも少しずつ食されるようになってきました。おもしろいのは食べる目的が年齢によって違うところです。高年齢層のかたは「健康にために」という理由で、若いかたは「おいしいから」という理由で食べられています。」
おってぃー「なるほど。できれば若いかたたちにももっとにんにくを食べてほしいという思いがあるんですか?」
Mr.GENKI「はい。どうしてもにんにくは臭いというイメージがあるのでそれを払しょくできる商品を考えています。その一環として開発しましたのがガーリックオイルです。」
おってぃー「先日いただいた中にそのガーリックオイルがあり、メンバー一同大絶賛でもう全員使い切ってしまいました。笑」
Mr.GENKI「若いかたが気になる匂いを抑えて昼でも食べられるようにしたんです。おかげ様で非常に好評なのですが、一部のにんにくコア層からは「パンチが足りない。」という声をもらっています。汗」
地産地消 OF THE WORLD

おってぃー「今後の展望をお聞かせ願えますか?」
Mr.GENKI「需要がどんどんと高まってきておりますので生産スペースを増やしていきたい。ごらんのように山の中ですので土地はありますので。笑 あとは海外展開の夢があります。」
おってぃー「それはどのエリアとかは決まっているのですか?」
Mr.GENKI「まだそこまでは決めていませんが、日本から輸出をするという考えはしていません。現地生産で現地のにんにくを使って日本の匠の技術で黒にんにくを広めていきたいと思っています。」
おってぃー「現地の雇用も創出でき、地元のにんにくを使った黒にんにくが現地のかたに食されるというのは非常に良いサイクルですね。」
Mr.GENKI「ゴッドガーリックで現地にチャンネルがあるならぜひ進出してください。」
おってぃー「検討いたします。笑 黒にんにくの食べ方というか消費のされかたは1種類しかないのですか?」
Mr.GENKI「黒にんにくの水分を飛ばしてパウダー状にしてドリンクやサプリに使用されます。じつは生の黒にんにくよりこちらの需要のほうが高いのです。」
源流を求めて

おってぃー「黒にんにくの源流はどこにあるのでしょうか?」
Mr.GENKI「いろんな説があるのですが、三重県尾鷲市が最初と言われています。そのことについては韓国から「うちのほうが早かった」とクレームが来ています。」
おってぃー「笑」
Mr.GENKI「さっきも言ったように諸説あるので難しいところですが、韓国や中国含めても黒にんにくを商業ベースに乗せたのは間違いなく尾鷲市が最初です。」
おってぃー「ということは黒にんにくは尾鷲市の郷土料理だったということでしょうか?」
Mr.GENKI「それがそうではないんですよ。定年を迎えたかたたちが第二の人生として何をしようと話しをしていた時に「にんにくをおいしく食べられる方法を考えよう。」ということになったんです。そこから試行錯誤を重ねて偶然にこの黒にんにくが出来上がったんです。そこから商業ベースで生産、販売という流れが生まれました。」
黒にんにく製法の無限の可能性

おってぃー「げんきカンパニーさんの黒にんにくの特色というかこだわりは何でしょうか?」
Mr.GENKI「現在、日本では大小合わせて100社くらいの黒にんにく製造業者いるんですが、黒にんにくには作り方が2種類あるんですよ。まず我々は乾式といって温度の管理だけで製造する方法です。もうひとつは湿式といって蒸気を使った製造方法です。サウナで例えると乾式サウナとミストサウナのような違いです。現在は湿式の業者圧倒的に多いですね」
おってぃー「なるほど。製造方法によって何か違いがあるのですか?」
Mr.GENKI「それぞれメリット・デメリットがあります。乾式の場合は製造に1ヶ月ほどかかるんです。それに対して湿式は2週間くらいで出来上がります。また、乾式だと温度だけで乾燥されながら製造しますので例えばにんにく10㎏分製造をすると完成時には7㎏にくらいに目方が減ってしまいます。湿式は蒸気で熟成させますので目方がほぼ減りません。ただし湿式の場合には水分を多く含むのでカビが発生するデメリットがあります。」
おってぃー「賞味期限は一緒なんですか?」
Mr.GENKI「乾式も湿式も一緒です。黒にんにくは発酵食品なので賞味期限はないですね。」
おってぃー「この黒にんにく製法を他の食べ物でも作ることはできるのですか?」
Mr.GENKI「ほかの食品でも可能です。現在、ある食物での製造を進めています。成功したら発表しますので楽しみにしていてください。」
ひなた市に向けて

おってぃー「話しは変わるのですが、9月28日の土曜日に名古屋市中区で開催されるたちばな大木戸ひなた市にゴッドガーリックが出店することになりました。」
Mr.GENKI「それは毎年行われているのですか?」
おってぃー「ひなた市は毎月行われていまして毎回盛況な賑わいです。そこに我々は今回初めて出店をさせていただきます。当日は我々の新作グッズのお披露目をする予定ですが、ぜひげんきカンパニーさんの黒にんにくも販売していきたいと思っています。」
Mr.GENKI「それは良いアイディアですね!ではゴッドガーリック特別仕様の商品を開発いたしますので楽しみしていてください。」
おってぃー「期待しています!」
名前はまだ無い

おってぃー「締めのご挨拶の前に今更ですが・・・その顔は何ですか?」
Mr.GENKI「ウチのマスコットキャラクターです。」
おってぃー「いや。そうじゃなくて、なんでそのマスコットキャラクターが社長の顔にあるんですか?」
Mr.GENKI「げんきカンパニーは生産者。いうなれば裏方の会社なので顔出しは必要ないかなと思いますので。それよりはマスコットキャラクターを全面に押し出したほうが良いかな、と。 決して恥ずかしがり屋ではありません。笑」
おってぃー「了解いたしました。汗 次回のファンミーティングは先ほど申し上げたひなた市に出店する9月28日の夜に味噌煮込みうどんの名店、大久手山本屋店さんで開催することとなりました。その日しか食べられないにんにく味噌煮込みうどんをはじめとしたにんにくのコース料理が提供されます。ぜひご参加の程宜しく御願い申し上げます。」
Mr.GENKI「楽しみにしております。」
おってぃー「本日はお忙しい中ありがとうございました。今後ともゴッドガーリックの活動の応援をよろしくお願いいたします。」
店名:株式会社げんきカンパニー
(かぶしきがいしゃ げんきかんぱにー)
住所:〒518-1305 三重県伊賀市下友田762-1
TEL:0595-43-9043

この記事へのご感想やご意見、またはゴッドガーリックで今後取り上げてほしいテーマをお寄せください。